
最近太ってしまって…
肥満外来を受診しようと思うのですが、何キロから受診できるのでしょうか?

肥満かどうかは体重だけでは判断できません。BMIを参考に、自分の肥満度を確認することが大切ですよ!
肥満は何キロから?
「最近頃太ったかも…」と感じるとき、目安になるのが体重です。しかし、肥満かどうかは体重だけでは判断できません。
例えば同じ60kgでも、身長150cmの人と、160cmの人、170cmの人では見た目も大きく変わるからです。
そこで肥満かどうかを判断するために用いられるのが体格指数「BMI(ボディ・マス・インデックス)」です。
BMIとは
BMIの計算式は次の通りです。
『BMI=体重㎏÷(身長m)²』
日本肥満学会では、BMI(体格指数)が25以上の方は肥満、35以上になると高度肥満と定義しています。標準体重は18.6〜25.0、やせ型は〜18.5です。
最近、太ってきたと感じる方は、まずは自分の身長と体重からBMIを計算してみましょう。
肥満の6つの原因
肥満の原因はさまざまですが、生活習慣の乱れも大きく関係しています。
♦食べ過ぎ
♦運動不足
♦食べ方や食べ物の異常
♦ライフスタイルの変化
♦遺伝
特に上2つの食べ過ぎや運動不足は肥満に大きく関係することは皆さんよくご存じでしょう。加えて、極端に食べる回数が少なかったり、夜遅い時間にまとめて食べたり、揚げ物やスイーツばかり食べるような食習慣は太りやすい体質になりやすいです。
肥満は親の食習慣や食の嗜好が関係していることもあり、遺伝的に太りやすい体質の人もいます。
肥満になると生活習慣病だけでなく、高血圧や冠動脈疾患などの命に関わる病気のリスクを高めることが分かっています。BMIで肥満傾向にある人は、ダイエットをして適切な体重を維持しましょう。
肥満外来は何キロから受診する?
肥満外来は生活習慣病の予防を目的に、体重管理や減量を目指す人のための診療科です。肥満外来では、食事療法や運動療法、薬物療法などを組み合わせることで、医師や看護師、栄養士などと二人三脚でダイエットを進めていきます。
肥満外来を受診する目安はBMIを基準に考えます。前述のように「〇キロだから肥満」とは言えません。そのため、肥満外来でも体重を基準に受診を促すことはしていません。
BMIで肥満もしくは高度肥満に当てはまれば、肥満外来の受診を検討しましょう。また、これまでダイエットが続かなかったという人も、肥満外来を受診することで適切なサポートを受けられます。
これまでリバウンドしていたという人は、肥満外来の受診を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
肥満外来の受診目安は、体重ではなくBMIです。またこれまでダイエットが続かなかったという人も、肥満外来を受診することで太りにくい体質に変わり、リバウンドしにくくなるでしょう。