
痩せる薬っていろいろありますが、結局のところどれを選べばいいか分かりません。

肥満症と診断されているなら、国が認めた薬を選ぶのはどうでしょうか?肥満症の治療薬として承認されていれば保険適用になるため、金銭的な負担は少なくなりますよ。
肥満症の治療薬はあるの?
GLP-1受容体作動薬を使って減量を目指すGLP-1ダイエット。そのGLP-1ダイエットで使用される薬の多くは、2型糖尿病の治療を目的として使用する場合は保険適用になりますが、ダイエット目的で使用する場合は保険適用にはなりません。
そのため、当院でも処方している「オゼンピック」をはじめとするGLP-1ダイエットの薬は、患者様に費用を全額ご負担いただく自費診療です。
現在、肥満症の治療薬として厚生労働省に認可されているのは「サノレックス」「ウゴービ」の2種類です。この2種類を使用すれば、金銭的な負担は少なくなりますが、処方できる診断基準は非常に厳しく、誰もが簡単に手に入れる事ができないのが現状です。
そして、2024年4月に日本初の内臓脂肪減少薬として「アライ」が発売されました。こちらは、条件を満たせば薬局でも購入することができます。
処方薬|サノレックス
サノレックス(成分名:マジンドール)は1992年に国内で初めて承認された肥満症の治療薬です。
サノレックスは脳の視床下部に作用することで、摂食中枢を抑制して食欲を抑えます。さらに、代謝を高めてくれるため、ダイエット効果が期待できます。
GLP-1受容体作動薬のように、血糖値を下げる作用はありませんが、食欲を抑えることで食べ過ぎによる体重増加を防いでくれるのが特徴です。
保険適応の対象はBMIが 35以上または肥満度が+70%以上となっています。
処方薬|ウゴービ
ウゴービ(成分名:セマグルチド)は2024年の2月に肥満症の治療薬として承認された薬です。しかし、痩せたいすべての人が処方を受けられるわけではなく、次の条件を満たしている人が対象です。
【ウゴービの処方条件】
◆ 食事療法や運動療法で効果が得られない人上記の条件に加えて、
◆ BMIが35以上または、BMIが27以上でありなおかつ2つ以上の肥満に関連する健康障害がある
ウゴービの有効成分はセマグルチドでオゼンピックやリベルサスと作用機序は同じです。
実際のところ、処方を受けられる人の条件が厳しく、適用される人はごくわずかです。そのため、上記の条件に該当しない方は、自費にはなってしまいますが、GLP-1ダイエットを選択して効果的にダイエットをする方がよさそうです。
参考記事→ウゴービとオゼンピックは何が違うの?
市販薬|アライ
アライ(成分名:オルリスタット)は2024年4月に発売された肥満治療薬です。内臓脂肪減少に特化しており、以下の一定の条件を満たせば、特定の薬局で購入することができます。
◆ 腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上
◆ BMIが25以上35未満
◆ 肥満に関連する健康障害がないこと
主な作用は摂取した脂肪を消化管内で分解する酵素であるリパーゼの作用を阻害します。これにより食事から摂取した脂肪の約25%を便として排出します。
まとめ
肥満症治療薬として国の認可を受けている処方薬は「サノレックス」「ウゴービ」の2種類で、市販薬は「アライ」のみです。実際のところ、適用条件が厳しいため、選択の幅を広げるためにはGLP-1ダイエットを検討してみましょう。
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