ウゴービとオゼンピックは何が違うの?

肥満治療薬としてウゴービが保険承認されたとニュースで見ました!
ダイエットは今まで自費でオゼンピックを使っていましたが、保険診療でウゴービに変更することはできますか?

伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

この質問は最近とても多いですね。
残念ながらウゴービは厳しい処方の条件があり、誰に対しても簡単に保険診療で処方することができない状態です。

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ウゴービとは

ウゴービはGLP-1受容体作動薬のうちの一つです。肥満症治療薬としては日本で2023年3月に薬価承認され、2024年2月22日に発売が開始となり、話題になっています。

「あれ?GLP-1受容体作動薬?」と思われた方も多いのではないでしょうか。

そうです!ウゴービは当院でもGLP-1ダイエットとして処方しているオゼンピックと同じGLP-1受容体作動薬のうちのひとつなんです。

ウゴービは一般名を「セマグルチド」と言い、オゼンピックの一般名も同じ「セマグルチド」です。つまり成分は同じなのです。

オゼンピックと何が違うの?

♠薬剤の量

成分はセマグルチドで同じですが、最大容量が違います。オゼンピックの1回最大容量が1.0mgに対してウゴービは2.4mgと2倍以上の投与が可能です。

♠基準を満たせば肥満症の保険適応になる

オゼンピックとの大きな違いは基準を満たせば保険適応になるという事です。今まで自費でオゼンピックを購入していた方にとっては、保険診療でウゴービを使うことができれば嬉しいですよね。
では、その基準とはどのようなものなのでしょうか。

「BMI」が35以上の方
もしくは「BMI」が27以上で、肥満に関連した健康障害(高血圧・脂質異常症・2型糖尿病・高尿酸血症・月経異常・冠動脈疾患など)が2つ以上ある方
また、運動療法や食事療法を6ヶ月以上実施しても十分な効果が得られなかった方

例えば165cmの方の場合、「BMI35」は95kgです。

この基準だと「やや肥満気味」という方は適応外となってしまい、保険適応でウゴービを処方してもらえる方は少ないかもしれませんね。

医療機関にも処方の基準がある?

保険診療で処方する医療機関にも基準があります。

・内科・循環器内科・内分泌内科・代謝内科または糖尿病内科を標榜している。
・日本循環器学会・日本糖尿病学会・日本内分泌学会のうちのいずれかの学会専門医が常勤で所属している。
・教育研究機関である。
・常勤の管理栄養士がいる。

医療機関にもこのような基準があるため、保険診療として処方できる医療機関は限られます。

ウゴービの今後

2024年3月時点では、誰もが簡単にダイエット目的でウゴービを使用することは難しい状況です。
ウゴービは最大量がオゼンピックの倍以上ありますので、専門の医師の管理下で使用するのが良さそうです。

しかし、肥満症は癌や糖尿病、高血圧など様々な疾患の原因となりますので、早い段階で治療することが必要とされています。そのため、近い将来、基準緩和がされるのではないかと言われていますので、今後の動向に期待しましょう。

現状のGLP-1ダイエット

以上、現段階では保険診療でウゴービを手に入れるのは難しそうですので、同成分のオゼンピックリベルサスで自費のGLP-1ダイエットをしていくのが良さそうです。

なんと言っても保険診療で承認されているウゴービと同成分というところが安心ですね。

自費診療とはいえ、1日で換算すると案外お得だという意見も多いようです。
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終わりに

肥満症は多くの疾患の原因となり、簡単に減量できるうちに早めに適正体重に戻しておくことが大切です。自費であることを理解し「安全・安心な薬」でGLP-1ダイエットをしている方は賢い選択をしているのかもしれません。

当クリニックグループではオンライン診療または直接の来院でオゼンピックリベルサスを処方しています。オンライン診療なら全国どこからでも申し込むことができ、お薬は郵送でご自宅まで届くため非常に便利です。来院の方には看護師よりオゼンピック注射方法のレクチャーをさせていただいております。

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