
GLP-1治療薬の「オゼンピック」は自分で注射をしないといけないと聞きました。どこに打てばいいのですか?また、痛みはありますか?

オゼンピックは週に1回、患者様ご自身で注射をしていただくGLP- 1ダイエットに用いられる治療薬です。注射する部位や痛みの程度、使い方などを説明します。
オゼンピックはどこに打ちますか?
オゼンピックの注射部位として推奨されているのは次の部位です。
♣おなか
♣二の腕の外側
♣太ももの外側
いずれもある程度脂肪があり、柔らかい場所が痛みを感じにくく適しています。注射する際は、場所を決めたら毎回同じ部位に注射することが大切です。注射部位をおなかに決めたら、位置を少しずらしながら毎回おなかに注射します。
オゼンピックの使い方
オゼンピックを使用するときはまずは手洗いをして清潔にします。そして次の手順に従って注射を行いましょう。
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② 投与量を設定する
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③ 注射部位を消毒し、皮膚の面に対してまっすぐに根元まで刺す
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④「カチッ」と音がするまで注入ボタンを押す
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⑤ ボタンを押したまま注射針を抜く
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⑥ 注射針を外す
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⑦ 本体にキャップを取り付けて終了
当院では、来院いただきました患者様には、看護師がオゼンピックの注射方法をレクチャーしています。使用方法におけるご不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。
自己注射するときによくある悩み
オゼンピックを自己注射するときに患者様からよくご質問をいただく内容をまとめました。
オゼンピックに使われている針の太さはとても細く、髪の毛と同じくらいです。そのため、痛みはほとんどありません。
ただし、針が曲がっていると痛みを感じることがあります。針先の異常があれば、新しい注射針に交換して使用しましょう。
オゼンピックは使い始めて大体3~4か月程度で体重減少効果が現れます。使い始めてもすぐに効果を実感できるわけではないため注意が必要です。また、一度注射すると、3~4日程度は空腹を感じにくくなります。
効果を実感するまでには個人差があるため、すぐに効果が出ないからと言って自己判断で注射を辞めないようにしましょう。
次の投与日まで48時間以上空いている場合は、気付いた時点で1回投与してその後は予定通りに投与します。次の予定日まで48時間未満の場合は、投与をスキップして次の予定日に1回分を投与してください。
参考記事➡︎オゼンピック 注射を忘れてしまった時の対処法
終わりに
オゼンピックはおなかや二の腕などに自分で注射するGLP-1治療薬です。正しく扱えば痛みはほとんどないため、痛みに抵抗がある方もGLP-1ダイエットに取り組みやすくなっています。
当クリニックグループではオンライン診療または直接の来院でオゼンピックやリベルサスを処方しています。オンライン診療なら全国どこからでも申し込むことができ、お薬は郵送でご自宅まで届くため非常に便利です。来院の方には看護師よりオゼンピック注射方法のレクチャーをさせていただいております。