
GLP-1治療薬でダイエットをしたいのですが、オゼンピックに脂肪分解の効果はありますか?

はい。オゼンピックは脂肪分解・脂肪燃焼を促す効果が期待できますよ。詳しく解説しましょう。
✏︎ GLP-1治療薬「オゼンピック」とは
オゼンピックは、すい臓からインスリンの分泌を促して血糖値を下げる働きをする「GLP-1」を利用したGLP- 1治療薬です。
有効成分は「セマグルチド」で、血糖値が高いときにだけ働くため低血糖のリスクを抑えながらダイエットができます。いつも通りの生活を続けながら無理なくダイエットしたい方にはとても有効な薬です。
もともと体にあるGLP-1はインスリンを分泌させると、すぐに分解されてしまいます。しかしGLP-1治療薬は、GLP-1が分解されにくいように作用するため、効果が持続しやすくなっています。
★オゼンピックについて詳しくは ➡︎ こちら
✏︎ オゼンピックに脂肪分解効果はある?
結論から言うと、オゼンピックには脂肪を分解する働きがあります。
まず、私たちの体には肥満の原因になる「白色脂肪細胞」と、脂肪を燃焼して熱を作る「褐色脂肪細胞」の2種類の脂肪細胞があります。
GLP-1は、この「白色脂肪細胞」に働きかけて脂肪分解を促進します。さらに、「褐色脂肪細胞」を増やす効果もあるため、脂肪分解を促しつつ脂肪燃焼効果を高めるダブルの効果で、太りにくい体質に近づけてくれるのです。
これまで食事制限や運動によるダイエットだけでは、思うような効果が出なかった人にとってはオゼンピックが強い味方になってくれることでしょう。
✏︎ オゼンピックのその他の効果
オゼンピックは脂肪分解効果のほかにも、「食べ過ぎを防ぐ」「満腹感が持続する」などの効果が期待できます。
食べ過ぎを防ぐ
私たちがごはんを食べて体内のブドウ糖の濃度が上がると、視床下部にある満腹中枢が働いてお腹が一杯と感じます。しかし、ブドウ糖の上昇を満腹中枢が感知するまでには、約20分かかります。
そのため、早食いの人や大食いの人は満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまい、結果として肥満になってしまうのです。
オゼンピックは、満腹中枢に働きかけて過剰な食欲を抑えることで、食べ過ぎを抑制してくれます。
満腹感が持続する
ごはんを食べると胃で消化されてゆっくりと小腸に送り込まれて栄養を吸収します。お米やパンなどの炭水化物は食事をしてから2~3時間で消化されるため、すぐにお腹がすいたと感じてしまいます。
しかし、オゼンピックは胃の動きを緩やかにする働きがあるため、胃の中に食べ物が入っている時間を長くして満腹感を持続させることが可能です。
これまで間食が多かった人にとっては、うれしい効果であると言えるでしょう。
✏︎ 終わりに
オゼンピックは脂肪分解および脂肪燃焼を促進させる効果が期待できます。さらに食べ過ぎ防止や満腹感を持続させる効果も期待できるため、食事制限でのダイエットに苦労していた方にもおすすめの治療法です。
当クリニックグループではオンライン診療または直接の来院でオゼンピックやリベルサスを処方しています。オンライン診療なら全国どこからでも申し込むことができ、お薬は郵送でご自宅まで届くため非常に便利です。来院の方には看護師よりオゼンピック注射方法のレクチャーをさせていただいておりますので、注射方法にご不安のある方は直接のご来院をお待ちしております。